沖縄にも冬、到来。あたたかい鍋はここ南国でも季節の楽しみです。最近では沖縄の気候風土で育まれた伝統的な食材を使ったさまざまな鍋が誕生し、グルメを賑わせています。沖縄の新たな冬の名物になりそうな個性豊かな鍋を味わってみませんか。
あぐーや元気な島野菜たっぷりの鍋で沖縄の短い冬を楽しもう
南国の気候が育んだ
滋味あふれる味わいが
沖縄食材の魅力
「沖縄の強い陽射しを浴びて育った野菜は栄養価も高く、まさに命薬(ぬちぐすい)です。苦味が強いものもありますが、その味も魅力のひとつ。また、沖縄にはさまざまなブランド豚がいて、肉質のレベルが高い。ぜひ、自分の舌で確かめて欲しいですね」と話すのはホテル日航那覇グランドキャッスルの日本料理「富士」の山川料理長。料理人になって30年あまり、さまざまな食材を扱ってきたプロが作る沖縄食材を生かした鍋に期待が膨らみます。
2種類のブランド豚と
伝統野菜が美味しい
島の美味尽くし鍋
山川料理長が自信をもって勧めてくれたのは「大宜味こだわり豚と琉球あぐー豚のしゃぶしゃぶ島鍋」。上品な昆布出汁でいただくしゃぶしゃぶには、2種類の県産ブランド豚と、沖縄で古くから親しまれているカンダバーやハンダマなどの葉野菜、島豆腐、沖縄そば。さらに、自家製ポン酢にはシークヮーサーを加え、すべてが島の食材尽くし。また、2種類の豚肉は味比べも楽しめます。
- 日本料理「富士」(ホテル日航那覇グランドキャッスル内)
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電話/098-886-5454
予約条件/4日前までに要予約
とれたての地元食材を使った鍋で心身ともに温まろう
栄養に優れた
健康食材を
多くの人に伝えたい
恩納マリンビューパレスのオープン当初からのメンバーとしてキャリアを積んできた大嶺料理長。かつてレストランでは薬膳料理を提供していたことがあり、イーチョーバーやハンダマといった健康食材に若い頃から親しんできたといいます。「沖縄には栄養的にも優れている食材が多いうえ、お客さまが地元の食材ということで喜んでくれるのでバイキングでもたくさん出していますよ」と、その人気ぶりを嬉しそうに話し、料理長自慢の鍋を紹介してくれました。
ふんわり食感の肉だんごと
たっぷり野菜の
ヘルシーな味わいの鍋
大嶺料理長が用意したのは「山原豚と県産もずくの肉だんご島鍋」。山原豚に地元・恩納産のもずくを練り込んだ肉だんごをメインに、沖縄名物のゆし豆腐や、県産きのこ、白菜、長ネギなどの野菜がたっぷり。鰹と昆布を合わせた和風だしか、コチジャンなどを使ったピリ辛だしのどちらかを選べます。さらに和風だしはボロボロジューシー、ピリ辛だしは沖縄そばをシメで楽しめます。
- 展望レストラン 宴 (恩納マリンビューパレス)
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電話/098-965-6111
ディナー/17:30~22:00(フードL.O.21:30)
*鍋は3日前までにご予約ください
目の前の青い海の恵みを、熱々の鍋で楽しむ幸せ
地元食材の魅力は新鮮なこと
その美味しさを
料理でアピールしたい
「このヨモギ香りがいいでしょう。今日は特別に私が育てたヨモギを使いました」と笑うのは喜瀬ビーチパレス内にある浜辺の居酒屋「喜瀬のちんぼ~ら」の具志料理長。そんな自ら畑仕事も楽しむという料理長が大切にしているのは食材の新鮮さ。その点、名護は海も山も近く、新鮮なことが地元食材の大きな魅力だと話し、名護の自然の恵みたっぷりの鍋を用意してくれました。
プリプリのアバサーや
魚介の旨みたっぷりの鍋で
沖縄の海の幸を満喫
具志料理長自慢の鍋は、沖縄で人気の高いアバサー(ハリセンボン)や、タマン、ミーバイ、ワタリガニといった地元の新鮮な魚介類に、島豆腐、白菜や長ネギ、柔らかで香り高いヨモギを入れて仕上げた「季節野菜と新鮮魚介の海人(うみんちゅ)鍋」。なかでも喜瀬湾や名護近海で獲れた海の恵みは格別の味わい。シメには魚介の旨みたっぷりの出汁で沖縄そばをお楽しみいただけます。
- 浜辺の居酒屋「喜瀬のちんぼーら」(喜瀬ビーチパレス)
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電話/0980-52-5151
ディナー/17:00~23:30(フードL.O.22:30)
*鍋は3日前までにご予約ください