島やさいリレー ~農家と料理人をつなぐ、こだわりのバトン~

農家が丹精を込めて作った野菜を、素材の良さを活かすように調理し、提供する料理人。手から手へバトンのように託された野菜には、農家と料理人のこだわりと信頼が詰め込まれていました。

食いしん坊が集まる店に

国際通りから一本入った道・浮島通りの少し奥まった場所にある「食堂 Faidama」は、2016年の春にオープンした高江洲毅さんと美沙さんご夫婦が営む店。二人は長年に渡り、銀座の沖縄料理店に勤めた後、自分の店を持つという夢を叶えるため、故郷の沖縄に帰ってきました。

店名の「Faidama」は美沙さんの故郷の八重山の方言で「食いしん坊」という意味で、その響きの面白さとお客さまとの話のキッカケになればと名付けたのだそう。

店の前で。高江洲毅さんと美沙さんご夫婦。

店の前で。高江洲毅さんと美沙さんご夫婦。

おしゃれで心地よい空間で提供されるのは「お肉の定食」「お魚の定食」「お野菜とスープの定食」「八重山そばとピパーズジューシーの定食」の4種類の定食。和食に沖縄料理の良さを取り入れた、やさしい味わいが評判です。「どれも食材は県産のものが中心ですが沖縄の人にも四季を楽しんでもらえるように全国の旬の味わいも取り入れ、季節感を添えるようにしています」と毅さんと美沙さん。そして、定食のほとんどに彩りを添えているのが父畑(ちちはる)と呼ばれる毅さんのお父さんの畑で採れたとびきり元気な野菜たちです。

  • 父畑の野菜がたっぷりの「野菜とスープの定食」

    父畑の野菜がたっぷりの「野菜とスープの定食」

  • ミントが爽やか。自家製ミントレモンスカッシュ

    ミントが爽やか。自家製ミントレモンスカッシュ

faidamaの特別な場所・父畑

糸満市喜屋武の自宅の庭を利用した小さな畑と同地区内にある2か所の畑が、父畑と呼ばれる高江洲栄孝さんの畑です。

収穫した島バナナは追熟させ、ジュースやスイーツに。

収穫した島バナナは追熟させ、ジュースやスイーツに。

本格的に農業をしたことはなかったという栄孝さんですが、息子さん夫婦がそろそろ沖縄に戻って店を始めるというのを聞き、野菜作りをスタート。収穫した野菜は東京にいる二人に送ってその味を確かめてもらうなど、着々と環境を整え、店の開店を楽しみにしていたそう。

春はホウレン草や春菊、島ラッキョウ、夏から秋にかけて、おくらやゴーヤー、パパイヤ、島バナナなど、さらに冬には、人参や大根、ジャガイモなどを収穫。加えて年中採れるハーブ類など、多くの種類の野菜を栽培する父畑はfaidamaのためだけの特別な畑なのです。

野菜の美味しさを届けたい

「東京で改めて気がついたのが沖縄の野菜の力強い味わい。同じ野菜でも味が濃い。だから野菜の味を活かして、だしや塩などでシンプルに仕上げた料理を出したい」と考えていた毅さん。そんな野菜自体にパワーがないと成立しない料理を支える父畑の野菜。その作り手であるお父さんには感謝の思いしかないとねぎらう毅さんに「みんなに美味しく食べて欲しいからクスリは使わない。それだけだよ」と笑顔を浮かべ、「虫とか雑草の苦労はあるけど、上手くできたときはとてもうれしいからね」と少し照れながら話す栄孝さん。2人のやりとりからは親子ならではの温かな思いやりはもちろん、faidamaを訪れるお客さまに安心と美味しさを届けたいという熱い思いが伝わってきました。

  • 庭にある畑でオクラを収穫する栄孝さん

    高いところに実っていたパパイヤは協力して収穫

  • 高いところに実っていたパパイヤは協力して収穫

    庭にある畑でオクラを収穫する栄孝さん

食堂faidama
住所/沖縄県那覇市松尾2-12-14-1階
電話/098-953-2616
営業時間/11:00~19:00
休み/月曜、火曜

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